2013年6月22日土曜日

安全対策講習を実施しました!

ラグビーは危険なスポーツです!?

こんにちは、宇都宮ラグビースクールの総務担当Mです。本日のブログは少し衝撃的な言葉からスタートしてしまいました。これだけだと言葉が足らず誤解が生じちゃいますね(^.^; もう少し言葉を費やすと、

スクラム・タックル・モール・ラックと、生身の体と体をぶつけ合うコンタクトプレーが伴うラグビーは、他の球技と比較すると怪我や事故の可能性が高いスポーツである

という言い方になるでしょうか。つい最近、ラグビー日本代表の活躍がテレビ地上波で放送され、大男たちの肉弾相打つ迫力の戦いを楽しまれた方も多いのではないかと思います。しかし激しいぶつかり合いの陰には、重傷事故が起きる危険性をはらんでいることは紛れもない事実です。もちろん、ちょっとやそっとのコンタクトで簡単に怪我をしていたのでは試合になりませんし、そうならないようにするためにラグビー選手たちは普段の練習で体を鍛え、あの頑丈な体をつくりあげています。

メタボ親父Mは、ラグビーを見ること、ラグビーを語ることは大好きですが、実はラグビー経験ゼロなんです f^_^;アセアセ。そんなMに栃惑(不惑(40歳以上)メンバーで構成されたラグビーチーム)の関係者の方が、時々「一緒にラグビーやろうよ」と誘ってくださるのですが、筋力・心肺機能ともに年相応?いやそれ以上に劣化(泣)してるMは、とてもじゃありませんがあのぶつかり合いに飛び込む勇気はありません。

いったい何が、ラグビー選手たちを激しいぶつかり合いに駆り立てるのでしょうか?

先述した通り私自身はラグビーをやったことがないので選手の心情は分かりませんが、ラグビーを象徴する言葉の一つ「自己犠牲の精神」、この言葉にきっとその秘密があるのではないかと思っています。よく言われることですがラグビーは決して一人ではできないスポーツです。自チームに足がとびきり速い、コンタクトが強いなど、いわゆるタレントプレイヤーが1人、2人いたとしても、よほど相手チームとの力の差が無い限りはそれだけでは勝てません。むしろ足がそれほど速くなくても、コンタクトがそれほど強くなくても、よく訓練されたパスワークでボールを繋ぎ、チーム全員が試合終了まで一人もサボることなく走りきり、守りきり、全員ラグビーをやるチームのほうが勝ったりします。そのようなチームの中では、最後にトライをとった選手だけが褒め称えられるのではなく、パスをまわし、必死に走り、転がったボールに飛び込み、リップして、スイープして、タックルして、ダウンボールして、.....関わったすべての選手がヒーローであり、褒め称えられるのです。そして、こんな言葉をよく聞きます。

タックルやセービングなど、一番痛い思いをした選手が一番チームメイトに信頼される

タックルは一般の方でもよく分かるプレーだと思います。セービングとは、地面に転がったボールを自チームのボールとするために、相手選手とボールの間に身を挺して飛び込む(横たわる)プレーです。どちらのプレーも勇気が必要で、時には痛みを伴うプレーです。つまり、チームのために体を張って自分を犠牲にするプレーをした選手が、観客やコーチではなく、他の誰あろう「仲間たち」からの信頼を得ることができる!ということなのです。

だいぶ前置きが長くなってしまいました f^_^; 翻って、では小学生・中学生のラグビーにおける怪我・事故の現状はどうなのか、ラグビースクールのコーチ・スタッフはどのように考え、対応していけば良いのか?冒頭で述べた通り、ラグビーの練習・試合では怪我や事故が発生する可能性があります。当スクールにおいても、打撲や擦り傷などの外傷は頻繁ではありませんが、発生しています。また年に1人いるかいないかですが、骨折も発生していることは事実です。幸いここ数年で重篤な事故は発生していませんが、ラグビーが怪我や事故の危険性を伴うスポーツであることは事実なのです。ですから、私たちラグビースクールのコーチ・スタッフは

事実を事実として認識し、「ラグビーに怪我はつきもの」という安直な言葉で済ませずに、怪我や事故に対して必要な知識・対応を身につけなければならない

と考えています。そして、

子どもたちに楽しく安全にラグビーを続けてもらい、ラグビーで人生を豊かにしてもらいたい

と願っています。という訳で、当スクールでは6月22日(土)にコーチ・スタッフ向けに、一部保護者の方も交えて安全対策講習を実施しました。題目は『脳震盪の取扱いと熱中症対策・外傷処置』、講師はメディカル担当コーチの熊野さんです。熊野さんは学生時代にはラグビープレイヤーでもあった、現役の外科医師です。ラグビーのこともよく知っているお医者さんですから、その話しは非常に機知に富み、私たちが普段常識だと思っていたことが実は間違っていた!なんて目から鱗の話しもあり、とても有意義な講習となりました。





このような形式での講習会は今回がはじめての試みでしたが、できれば今後定期的に続けていきたいと考えています。次回からは、ぜひぜひ多くの保護者の皆さんにもご参加いただきたいと思いますので、よろしくお願いします!(^o^)

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